[アテネ 7日 ロイター] - ユーロ圏諸国とともにギリシャを支援してきた国際通貨基金(IMF)が、アテネの事務所を閉鎖する。ギリシャのミツォタキス首相が、ワシントンでIMFのゲオルギエバ専務理事と会談した後に明らかにした。首相は、ギリシャとIMFの関係は必ずしも円滑ではなかったとし、事務所閉鎖は「前向きな協調」の新段階に入ることを目指すものだと説明した。
ギリシャは2018年8月に3つの支援からの脱却を完了。経済は深刻な景気後退(リセッション)をもたらした10年余りの債務危機からの回復途上にあり、初期のIMF融資を返済した。
IMFとユーロ圏諸国は、ギリシャの債務危機対策として2500億ユーロ(2786億ドル)以上を融資しており、現在も財政面の進展を監視している。
ミツォタキス首相は、会談で専務理事に対し、「われわれは過去6ヶ月間で、新たな成長と効率的な構造改革の時代に入った。今後数カ月以内にIMF事務所を閉鎖するとの共通の決定を歓迎するとともに、IMFの厳格な監督の枠組みから脱却した1国として、今後も協力を継続していく」と表明した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200108T011409+0000