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イラン司令官殺害、米大使館「爆破」画策が決定要因=トランプ氏

発行済 2020-01-10 11:27
更新済 2020-01-10 11:29
イラン司令官殺害、米大使館「爆破」画策が決定要因=トランプ氏

[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害に至った経緯ついて、在イラク米大使館の「爆破」が画策されていたことが理由の1つだと明らかにした。

トランプ氏はホワイトハウスで、記者団に対し「われわれは大きなモンスターをとらえ、排除した。かなり前にそうしておくべきだった。米大使館の爆破を企てていたためそうした」と語った。

これについて、ある米国防当局者は匿名を条件に、ソレイマニ司令官が米大使館での抗議活動を企てたと述べ、大使館爆破が画策されていたことを認めた。米国が得た情報の詳細は明らかになっていない。

トランプ大統領は、司令官殺害のもう一つの理由として、イランが後ろ盾となっている民兵組織による昨年12月のイラクの米軍駐留拠点へのロケット弾攻撃にも言及した。

同攻撃では民間業者の米国人1人が死亡。米当局者はソレイマニ司令官が画策に関与したとみている。

イラクでは米大使館周辺で民兵組織の支持者らによる暴力的な抗議活動も起きた。トランプ大統領は、抗議活動がさらに暴力的になることをソレイマニ司令官は望んでいたと指摘した。

米国は先週、イラクでの空爆でソレイマニ司令官を殺害。イランは8日、報復として米軍が駐留するイラクの基地にロケット弾を発射した。

イラン外相はソレイマニ司令官殺害を受けたイランの対応は完了したとしているが、イラン革命防衛隊は9日、米国に対し、「近くさらに激しい報復」を行うなどと新たな警告を発している。

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