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英首相、スコットランド独立巡る行政府の住民投票権限委譲要請を拒否

発行済 2020-01-15 08:00
更新済 2020-01-15 08:08
英首相、スコットランド独立巡る行政府の住民投票権限委譲要請を拒否

[ロンドン 14日 ロイター] - ジョンソン英首相は、スコットランドのスタージョン行政府首相に宛てた14日付書簡で、スタージョン氏から要請されたスコットランド独立の是非を問う新たな住民投票実施の権限委譲を拒絶した。

現状では住民投票は英政府の同意なしで行えない。スタージョン氏は昨年12月、ジョンソン氏にこの問題でスコットランド行政府に権限を委譲する協議に入りたいと申し出ていた。

しかしジョンソン氏はツイッターに公表した書簡で「(スコットランド)独立に関するさらなる住民投票につながるようないかなる権限委譲要求も受け入れられない」と回答。スコットランド住民が55%対45%で英国残留を決めた2014年の住民投票を挙げて、スタージョン氏にあなたもこれが「一世一代」の投票であったと同意したはずだと伝えた。

またジョンソン氏は「新たな独立の是非を問う投票は、スコットランドが過去10年間目にしてきた政治的停滞を存続させる。今は英国を1つにする方向でわれわれ全てが協力する時だ」と強調した。

一方スタージョン氏は、16年の英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことで、新たな住民投票が妥当になったと指摘している。スコットランド住民の圧倒的多数は、EU離脱に反対し、イングランドの過半数が離脱を支持したからだ。

スタージョン氏は、ジョンソン氏の拒否回答は予想された結果だと語った上で、スコットランド住民の自決権を英政府が妨害する状況は政治的に長続きしないと批判した。

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