[ダボス(スイス) 22日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は22日、香港は対応中の危機をいくつか抱えているが、現職にとどまると言明し、辞任を求める声を退けた。
長官は、スイスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の中で、経済危機や中国本土で17人の死者が出ている新型コロナウイルス問題に対応するため、現職にとどまる必要があると述べた。
長官は「この状況から単に逃げ出すことは大変簡単だ。一方で、統治し、政策を実行することはきわめて困難だ。政治構造を理解している人々に言うが、ポストを空席にすれば混乱を深めるばかりだ」と述べた。
また、「法の求める規範以上に重要なものはない」ということを世界の指導者に伝える狙いで同会議に出席したとの意向を示した。