[北京 4日 ロイター] - 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で中国からの入国を制限する国が増えるなか、中国政府が懸念払しょくに向け積極的な外交活動を展開している。
中国外務省が今月2日と4日に発表した声明によると、同国の王毅国務委員兼外相は、ここ数日でドイツ、マレーシア、スーダン、サウジアラビアなど7カ国の外相と電話で会談し、感染拡大の阻止に自信を表明。一部の外相には中国からの入国制限を見送るよう訴えた。
王毅外相はサウジのファイサル外相との会談で「世界保健機関(WHO)は各国に対し、不要な渡航・貿易制限を控えるよう明確に勧告している」と発言。
「私はサウジが感染拡大の阻止に向けて常に中国に協力すると確信している。感染拡大は一時的なものにすぎないが、我々の協力・友好関係は恒久的なものだ」と述べた。