[デモイン(米アイオワ州) 4日 ロイター] - 米民主党は4日、11月の米大統領選に向けた候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会の暫定集計結果を発表した。開票率62%の段階で、前インディアナ州サウスベンド市長、ピート・ブティジェッジ氏がトップとなっている。
CNNの推計によると、支持率はブティジェッジ氏が26.9%。バーニー・サンダース上院議員が25.1%で2位、エリザベス・ウォーレン上院議員が18.3%で3位、バイデン前副大統領が15.6%で4位。エイミー・クロブシャー上院議員が12.6%で5位となっている。
暫定集計の結果を受けてブティジェッジ氏は支持者を前に、知名度も十分な資金もない状態で1年前に4人のスタッフと共に選挙戦をスタートさせたが、その時点で「大きなアイデア」はあったと強調。
さらに同氏は、民主党が新たな世代の指導部を迎える時期にきていると指摘、ワシントンでの経験が浅いということは、党内の膠着状態を打破するのに有利に働くと主張した。
<結果発表が大幅に遅れる>
民主党は今回の党員集会から集計作業にモバイルアプリを導入したが、このアプリに関連した問題により最終結果の公表が遅れている。
一部のアイオワ州民主党スタッフからは、学校や地域センターなどの集会所からモバイルアプリを使って集計結果を報告する際に問題が発生したとの報告がある。
アイオワ州の民主党幹部は集計作業で混乱が生じたことについて、受け入れられない問題だとしたうえで、アプリのテクニカル問題は既に修正されており、スタッフがアプリ上のデータと必要な書類を使って確認を行っていると説明した。
共和党は、党員集会をスムーズに進められない民主党に国を任せることはできないと指摘。トランプ大統領は「まったくの大惨事だ」とツイッターに投稿した。
*内容を追加しました。