[サマーズワース(米ニューハンプシャー州) 5日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた与党民主党の候補指名を争うジョー・バイデン前副大統領(77)は5日、初戦となるアイオワ州党員集会で苦戦を強いられたものの、指名争いレースから撤退しない意向を表明した。
アイオワ党員集会は、開票率86.1%の段階で、前インディアナ州サウスベンド市長のブティジェッジ氏の得票率が26.7%で首位を維持。サンダース上院議員(25.4%)との激戦が続いている。ウォーレン上院議員が18.3%でそれに続き、バイデン氏は15.9%で4位にとどまっている。
バイデン氏は11日に予備選があるニューハンプシャー州でアイオワ州の結果について「取り繕うつもりはない。アイオワで打撃を受けた」と語った。ただ「人生で打ち負かされたのはこれが初めてではない」とし、民主党の候補指名を引き続き目指す考えを示した。
ブティジェッジ氏(38)は、党内の世代交代を訴え、事前の予想を覆して急浮上した。ただ、ニューハンプシャー州では苦戦を強いられるかもしれない。同州では多くの世論調査でサンダース氏が優勢となっている。また、続く29日のサウスカロライナ州の予備選では、バイデン氏がアフリカ系米国人の票を多数獲得すると予想されている。
バイデン氏の苦戦を受けて、ウォーレン氏とマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は5日、オバマ前大統領との結びつきを強調する広告を打ち出した。他の候補者への乗り換えを検討するバイデン氏支持者の票を取り込もうとする狙いがあるとみられる。バイデン氏は8年間のオバマ政権時代に副大統領を務め、オバマ氏とのつながりが強いとみられている。
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