[ワルシャワ 5日 ロイター] - 英国のピンチャー欧州連合(EU)担当相は5日、EUとの貿易交渉では、EUがカナダと締結した自由貿易協定(FTA)と同様の協定で合意することを目指す考えを示した。
カナダとEUは包括的経済・貿易協定(CETA)を結んでおり、双方で取引される製品の99%で関税を撤廃している。ただ、豚肉や牛肉など一部の製品については、EUへの輸出制限がある。
同相はワルシャワでのイベントで「モノとサービスをカバーし、他の分野でも協力するカナダ型の合意を目指している。双方にとり何らかの影響が出るが、われわれはそれを受け入れる」と説明した。
一方、サービスに関してCETAは、英国に拠点を置く金融機関がEU域内で事業展開する際に現在認められているほどの自由を確約していない。カナダの金融機関はEU内で事業展開する際に免許が必要で、EU規制の順守も求められている。
同相はまた、EUと英国が北アイルランドに関して合意したことは交渉中に守られると説明。EUとの貿易交渉は難しいものになるが、新たな関係を築く機会になると強調した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200205T231243+0000