[ローマ 13日 ロイター] - イタリアの野党「同盟」のサルビーニ党首は13日、同党を極右とする見方を否定し、中道勢力として都市部の有権者などより幅広い層に支持を訴える姿勢を示した。
同盟は反移民政策を掲げ、オーストリアの自由党やフランスの国民連合など欧州の極右政党とつながりがあるが、1月の地方選での敗北を受け、サルビーニ党首は穏健なイメージを打ち出そうとしているもようだ。
同氏は海外メディアに対し「われわれは極右ではない。イタリアの極右勢力とされることを望んでいない」と述べ、「イタリア人の3人に1人が同盟に投票しており、極右だけではなく、誰もと対話する必要があるのは明らかだ」とした。
サルビーニ氏率いる中道右派は、1月に北部エミリア・ロマーニャ州で実施された州知事選で、中道左派の与党民主党(PD)の現職に敗れた。同州は長らく左派の地盤だったが、サルビーニ氏は、イタリア連立政権の崩壊を狙って年明け以降、同州で積極的に選挙戦を展開していた。