[ソウル 16日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウンン)朝鮮労働党委員長が、父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置されている平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を訪問した。新型コロナウイルスの感染が中国の内外で拡大する中、金委員長が公の場に姿を現したのは22日ぶり。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。2月16日は故金正日総書記の誕生日。金委員長は金正日総書記の像を表敬した。
金委員長の動静が伝えられるのは、1月25日に旧正月の行事に出席して以来。
隣国の中国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、北朝鮮は感染者の発生を確認していない。しかし国営メディアによると、同国政府は症状がある人の検疫期間を30日に延長した。
宮殿訪問には、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長や、朴奉珠(パク・ボンジュ)党副委員長などが同行した。