[ブリュッセル 17日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)は17日、世界のモノの貿易について、2020年初の伸びは依然として弱い可能性があると発表した。新型コロナウイルスの影響によりトレンドを下回る状況が一段と悪化する恐れがあるという。
WTOのモノの貿易指標は11月発表時の96.6から95.5に低下。同指標が100未満の場合はモノの貿易の伸びが中期的なトレンドを下回っていることを示唆する。
WTOは今回の数値には新型コロナウイルスの感染拡大など最近の状況が考慮されていないと指摘。感染拡大によって貿易に関する見通しが一段と悪化する可能性があるとした。
19年第3・四半期の世界のモノの貿易は前年比0.2%減少。第4・四半期には回復する可能性があるが、今回の指標を見る限り持続的な回復は見込めず、20年1─3月期は減少する公算が大きいとした。