[ブリュッセル 17日 ロイター] - 英国の対欧州連合(EU)交渉担当者、デービッド・フロスト氏は17日、1月末のEU離脱後に始まった移行期間が2020年末に終了後、英国は国家補助を規制・管理する独自の制度を立ち上げると表明した。
ブリュッセルの大学での講演後に述べた。
EUは加盟国政府による特定の企業への補助金の提供を禁じており、英国と今後交渉する自由貿易協定の一環として、不公正な競争につながる補助金に関し、EUのルールや規制を受け入れるよう英側に求める姿勢を示している。
フロスト氏は、英国はEUとの将来関係を巡る交渉に関し、基本スタンスで譲歩するつもりはないと述べ、合意がまとまっても貿易摩擦や障壁が生じるとの指摘があることについて「恐れてはいない」とした。
また、将来的に、EUと経済で競合相手になる一方、政治でパートナーになることは十分可能との見方を示した。
英国は「特別な何かは求めていない」とし、EUが世界の各国と締結している通常の通商協定で十分だと語った。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200217T225833+0000