[バンボリム(印ゴア州) 18日 ロイター] - 資源大手ノーブル・リソーシズの首席石炭アナリスト、ロドリゴ・エチェベリ氏は18日、中国の国内一般炭市場について、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産が需要以上に減少していると指摘し、2─3カ月間の「ショートスクイーズ」が生じる可能性があるとの見方を示した。
エチェベリ氏は業界のイベントで「短期的に供給が需要以上に抑制されている。このため市場にショートスクイーズが生じており、2─3カ月間続く可能性が高い」と述べた。
新型ウイルスによって中国の一般炭需要は約1億8000万トン減少すると予想し、生産の落ち込み(約2億トン減)より小幅にとどまる見込みとした。
同氏は一方で、海上輸送の一般炭に対する世界の需要について、欧州や米州の一段の落ち込みによって2020年はやや減少すると予想。市場の供給は十分な水準になるとの見通しを示した。