[ロンドン 6日 ロイター] - 英会計検査院(NAO)は6日、欧州連合(EU)離脱に向けた準備に英政府が44億ポンド(56億ドル)以上を支出したとの推計を報告した。ブレグジット(EU離脱)準備費用の詳細が明らかになったのはこれが初めて。
報告書によると、人件費、新しいインフラの建設費、外部から助言を得るための費用が大半を占めた。
準備費として予算計上されていた63億ポンドの約7割しか使われなかったことになる。
ブレグジットに関わった政府職員の数は、今年1月末に延期される前の離脱期日だった昨年10月に約2万2000人のピークを付けた。税関職員の訓練を強化し、通商交渉や港湾のインフラ改善にあたる職員の増員が必要となった。
NAOによると、今回の推計はEU離脱準備に伴う支出が入っているが、EUと合意した390億ポンドの離脱清算金など、今後発生するコストは含まれていない。
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