[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は9日、英国はEU離脱後の将来関係を巡る交渉でどのような代償を受け入れるのか考える必要があるとの見方を示した。
同委員長は記者会見で「EUは野心的な合意を望み、英国と非常に良い関係を持つことを望んでいる」と述べた。
そのうえで「英国が方針を決めることが重要だ。単一市場への緊密なアクセスを求めれば求めるほど、当然、単一市場のルールに従うことがいっそう求められる」と指摘。
「英国がそれを選択しないのであれば、より遠い関係になり、英国が単一市場にアクセスするのはより難しくなる。交渉の中でどのような代償を受け入れるかは英国次第だ」と述べた。
ジョンソン英首相の報道官は、英国の立場はすでに明確だと反論。「英国はEUとの将来の関係で何を望むか非常に明確にしている」とし、「(ジョンソン)首相が12月の総選挙で圧倒的多数を確保した際に示したものが英国の立場だ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200310T024442+0000