[ワシントン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は12日、加盟国に対し、協調的な新型コロナウイルス対策を要請した。また急速な感染拡大に対応する貧困国支援に向けた寄付も呼び掛けた。
ライス報道官は原油価格の急落が世界経済に与える影響を評価するのは時期尚早とした一方で、来月にはIMFが原油価格の動向と新型コロナの影響の双方を反映したより正確な見通しを発表すると明かした。
ロイターの集計によると、世界124カ国での新型コロナの感染者は12万9140人以上。死者は4750人に達した。
ライス報道官は記者団に対し「われわれは互いに話し合い、情報を共有し、コロナウイルスについて学び、可能な限りリソースを活用していかなければならない」と強調。「的を絞った相応の措置に向け、各国政府に前向きな姿勢を求める」と述べた。
また、IMFは新型コロナに関連するイランなど加盟国からのあらゆる支援要請に迅速に対応しており、「数日内に」詳細を発表するとした。
さらにIMFが設置した大災害抑制救済基金(CCRT)に英国が1億5000万ポンドを寄付したことを歓迎。現在利用可能な2億ドルを拡大するために、他の国も同様の寄付を求めた。
トランプ米大統領は11日、欧州からの渡航制限を発表したが、ライス報道官はこの影響に関して言及しなかった。