[ロンドン 26日 ロイター] - ドイツの格付け会社スコープは26日、新型コロナウイルスの経済的コストがかさむ中、イタリアの債務が国内総生産(GDP)に占める比率は145%をたやすく突破するとの見方を示した。
イタリアは既に、主要国の中で債務の多さが突出している。スコープは、今年の財政赤字は対GDP比で6%を超えると予想した。
スコープはリポートで「イタリアの債務は1年以内に対GDP比率が145%をたやすく突破する可能性がある」と指摘。
「500億ユーロの財政刺激策だけで、財政赤字の対GDP比を2%超押し上げる。2020年の財政赤字は大幅に拡大すると予想され、循環的な赤字も増える」と分析した。
イタリアでは新型コロナによる死者が世界で最も多く、対策費も膨らんでいることから、格下げは避けられないとの見方が広がっている。