[台北/北京 27日 ロイター] - トランプ米大統領は、国際社会における米国の台湾支援を後押しするための法案に署名した。新型ウイルスへの対応を巡り米中関係が既に悪化するなか、中国は反発を強めている。
超党派の強い支持により成立した「台湾同盟国際保護強化イニシアチブ法」は、台湾の外交関係強化に向け講じられた措置について、国務省が議会に報告することを義務付ける。
また、台湾の安全保障や繁栄を弱体化させる国との関わりを「修正」することも米政府に義務付けている。
台湾の外交部(外務省)は、この法律を歓迎するとともに、台湾の「外交的余地」と国際社会への参加権利を支援する米国の取り組みに謝意を示した。
外交部は「自由と民主主義の価値という共通の目標を推進するため、われわれは同じ考えを持つ米国や他国と積極的に協力し、台湾の国際社会での場を広げるため努力を続ける」と表明した。
立法化に携わったコリー・ガードナー上院議員は、台湾に対する中国の圧力に対応するため、この法律が必要だったと説明した。
中国外務省の耿爽報道官は27日の定例会見で、同法を批判。他の国が中国と正常な関係を結ぶことを妨げるものだと主張した。
同報道官は、米国に対し内政干渉をやめるよう求めた。
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