[ソウル 14日 ロイター] - 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が14日、複数の短距離対艦巡航ミサイルを朝鮮半島と日本の間の海域に向けて発射したと発表した。また北朝鮮の戦闘機スホイが軍事演習の一環で空対地ミサイルを発射したことも明らかにした。韓国軍が動向を監視し、米韓情報当局がさらに分析を行っているという。
合同参謀本部によると、ミサイルは約150キロメートル飛行。今回の軍事演習には複数の軍用機も参加していたとみられる。
14日は、北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日の前日にあたる。
韓国軍合同参謀本部によると、対艦巡航ミサイルは、日本時間午前7時前後に発射され、北朝鮮東部沿岸のムンチョンの沖合約150キロの地点に落下した。何発のミサイルが発射されたかは不明。
韓国軍当局者がロイターに明らかにしたところによると、北朝鮮は、新型コロナウイルスへの懸念で延期されていた冬季の軍事演習を数週間前から実施している。
同当局者は「本来なら3月下旬に終わっていた冬季の軍事演習を補うため、空軍の活動が増えている。また4月15日の生誕記念日の前後には例年、軍事イベントが行われる」と述べた。
同当局者によると、北朝鮮は前回2017年6月に同様の対艦巡航ミサイルを使用している。
アナリストによると、北朝鮮は先月、4回の発射実験で9発の弾道ミサイルを発射した。
北朝鮮の国営メディアは12日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が空軍の演習を視察したと報じていた。
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