[マイアミ/デトロイト 29日 ロイター] - 米フロリダ州のデサンティス知事(共和党)は29日、マイアミ周辺を除く地域で来週から経済活動の一部再開を認めると発表した。ミシガン州のウィットマー知事(民主党)は、建設部門の再開計画を明らかにした。
デサンティス知事は、4月初めから実施している事業休業措置について、緩和の第1段階として、小売店やレストランは収容能力の25%を上限に顧客の入店が可能になると発表した。
このほか不急の手術の再開を認めるが、映画館やバー、フィットネスクラブは閉鎖を継続するとした。
人口の多い南部マイアミ・デード郡や周辺地域は今回の緩和の対象外となる。
大規模な検査・追跡能力が整っていない状況で経済再開に動き出す約12州の中で、フロリダ州はテキサス州に次いで人口が多い。テキサス州は5月1日に再開計画を明らかにする見通しだ。
一方、ミシガン州のウィットマー知事は、住宅・商業建設はいずれもリスクが低いとして、5月7日から再開を認める方針を示した。追加の発表を行う可能性もあるとしたが、詳細には踏み込まなかった。製造業の再開にも言及しなかった。
多数の自動車労働者が加盟する全米自動車労組(UAW)はこれまでに、自動車工場とミシガン州経済を5月上旬に再開するのは「あまりに早くあまりに危険」だとの見解を示している。[nL3N2CC03B]
ウィットマー知事は一部の住民や共和党議員から、外出制限が厳し過ぎると批判を浴びているが、知事は地域や業種の状況に応じて段階的に再開を進める姿勢を強調している。
同知事は民主党の大統領候補指名を確実にしたジョー・バイデン氏の副大統領候補としても名前が挙がっており、トランプ大統領による批判のターゲットになっている。ミシガン州は2016年大統領選でトランプ氏が接戦で制し、今年の大統領選でも激戦が予想されている。