[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ内務省は30日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラをテロ組織に指定し、ドイツ国内でのすべての活動を禁止したことを明らかにした。
また、この日午前に国内4都市のモスク(イスラム礼拝所)関連組織を捜索したことも明らかにした。
治安当局によると、ドイツでは最大1050人がヒズボラの過激派に所属しているとみられている。
ヒズボラはイランの支援を受けている。イスラエルと米国は以前からドイツに対し、ヒズボラの活動を禁止するよう求めていた。ドイツはこれまでヒズボラの政治部門と軍事部門を別組織として扱っていた。
ヒズボラはシリア内戦でアサド政権を軍事支援。今年1月に発足したレバノンのハッサン・ディアブ政権を支持している。
米国はすでにヒズボラをテロ組織に指定。欧州連合(EU)はヒズボラの軍事部門のみをテロ組織に指定している。