[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア政府は、企業のディスクロージャー(情報開示)義務を6カ月間緩和する。新型コロナウイルス危機下で企業を訴訟から守る措置で、業績予想の公表を止めることも認める。
新型コロナによる不透明な状況下で、企業を相手取った集団訴訟が増加している。背後には、訴訟資金を提供し、和解した場合に和解金の一部を受け取る業者がおり、豪政府は前週、訴訟資金を提供する業者への規制を強化している。
フライデンバーグ財務相は声明で「新型コロナ危機で先行きが非常に不透明になっているために、企業は業績が予想と違ったなどとして集団訴訟を起こされるリスクにもさらされている」と指摘した。
政府は、会社法を5月26日から6カ月間、一時的に改正、企業が法的責任を問われる事案を限定するほか、企業が業績予想の公表を止め、投資家への情報開示を限定することを認める。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200525T101051+0000