[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は5%を超えて上昇した。この日発表された5月の米雇用統計で予想外に非農業部門雇用者数が増加したことや、産油国が減産延長について協議するため6日に会合を開くことなどを受けた。
北海ブレント先物 (LCOc1)は2.31ドル(5.8%)高の1バレル=42.30ドル。週間では19.2%上げた。
米WTI先物 (CLc1)は2.14ドル(5.7%)高の39.55ドル。週間では10.7%上昇した。
米労働省が発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が一転増加に転じ、失業率も予想外に改善した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が招いた景気低迷からの回復には時間がかかる可能性があるものの、底打ちの兆しを示した。
また、アルジェリアのアンナハルTVによると、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6日に会合を開く。
プライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は、アメリカン航空グループ (O:AAL)が4日、7月に国内便の運航再開を加速すると発表したことに触れ。「ジェット燃料需要が回復すれば、やがて供給が縮小するという期待が出てくる」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200605T211129+0000