[12日 ロイター] - 格付け会社フィッチは12日、ドイツの長期ソブリン格付けを「AAA」で据え置いた。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い強力な政策対応を進めていると指摘している。
格付け見通しも「安定的」で据え置いた。
同社は2021年の財政赤字が大幅に縮小すると予想。景気が回復し、一時的な財政措置の期限が切れるとの見方を示した。
フィッチは2020年のドイツの国内総生産(GDP)を6.7%減と予測。ドイツ政府の予測は6.3%減。第2次世界大戦後で最悪となる。
S&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスもドイツの格付けを最上級で据え置いている。
ドイツのメルケル内閣は12日開いた特別閣議で、新型コロナウイルス危機に向けた1300億ユーロ規模の第2弾経済対策の一環で、時限的な付加価値税(VAT)率の引き下げ、および子育て世帯への現金支給で合意した。政府高官が12日、明らかにした。
ショルツ財務相は、ドイツが新型コロナ感染の第2波をうまく回避しているとの見解を示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200614T232925+0000