[14日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は、英政府が新型コロナウイルス対策として導入したロックダウン(都市封鎖)について、政府の接触者追跡システムが「強力かつ効果的」であることが証明されるまで、イングランド地方のロックダウンをさらに緩和すべきではないと主張した。
英ガーディアン紙とのインタビューで述べた。英国では深刻な感染拡大が続いており、経済活動の再開を急ぐべきではないとしている。
ジョンソン英首相は14日、ロックダウンの一段の緩和を控え、2メートルのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保する規則について見直しを進めていることを明らかにした。
イングランドの検査・追跡システムでは、新型コロナ検査で陽性反応が出た人に濃厚接触した人が3万2000人近くに達していることが同システムの稼働1週目に明らかになっているが、政府はシステムが完全ではなく改善の余地があることを認めている。
政府データによると、同国では13日1600GMT(日本時間14日午前1時)時点で新型コロナ感染による死者が4万1698人に達しており、米国、ブラジルに次いで世界で3番目に死者が多い。
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