[イスタンブール 12日 ロイター] - トルコで外出規制が緩和されたことを受け、イスタンブール旧市街のスルタンアフメット地区では早速、伝統的な公衆浴場「ハマム」の営業が再開した。
「ハマム」はトルコ式の蒸し風呂で、垢すりやマッサージなどのサービスを行う施術師が常駐している。
16世紀設立という歴史を誇る「チェンベルリタシュ ハマム」では、新型コロナウイルス感染防止に向けた各種の安全対策が設けられた。
入場にあたっては手の消毒と検温を実施し、脱衣場でもお互いの距離を保つよう求めている。マッサージの施術を受けるのも1人ずつとなる。
利用者はハマムに入る際はマスクを外しても構わないとされているが、予防のためマスクを着用したままの利用者も少なくないという。
施術師は、施術中は常時マスクとフェイスカバーを着用している。
利用者の1人は「感染対策が講じられていれば問題は感じない。ハマムはトルコの古くからの文化だ。ハマム内では暑さでウイルスも退治されるそうだ」と話した。