[ソウル/ワシントン 15日 ロイター] - 韓国の米国大使館に掲げられた「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」の横断幕が15日撤去された。関係筋2人によると、トランプ大統領が不快感を表明したことが理由という。
ソウルにある米大使館は13日、白人警官による黒人男性暴行死を受け全米で広がる人種差別に対する抗議デモへの支持をツイッター上で表明し、ハリス駐韓大使の指示の下、大使館ビル正面に横断幕を掲げた。
トランプ大統領に指名された高官が「ブラック・ライブズ・マター」運動に公然な支持を示すのはまれとして注目が集まった。
在韓米大使館の報道官は横断幕が撤去された後、ハリス大使の目的は「人種差別を懸念する米国人との結束を示すメッセージを伝える」ことだったと改めて説明し、「大使の意志は特定組織への献金を促すものではない」と強調した。
ブルームバーグも、トランプ大統領とポンペオ国務長官が横断幕に不快感を示したと報じていた。
ホワイトハウスと国務省はコメントを控えている。