[ソウル 19日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、対北朝鮮関係を統括する金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一相の辞意を受け入れた。
韓国の脱北者団体の活動や外交的な取り組みの停滞を巡り、南北関係が悪化する中、同相は責任を取るとして17日に辞任を申し出ていた。
北朝鮮は同国の核・ミサイル開発計画に対する国際的な制裁や、脱北者団体による体制批判のビラ散布を巡って、韓国に不満を募らせている。今週には、開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所を爆破、韓国との対話を断絶すると宣言し、軍事行動を警告した。ただ、ここ2日間は北朝鮮当局者による直接の韓国批判は影を潜めている。
統一省の報道官は19日の記者会見で、コメや医薬品、医療用マスクなどを入れた瓶数百本を21日に送る計画をしている脱北者団体に対し、計画を取りやめるよう要請したことを明らかにした。