[ロンドン 21日 ロイター] - 英首相府によると、ジョンソン首相は23日に新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための封鎖措置の緩和について発表する見通し。また、対人距離を2メートルに保つソーシャル・ディスタンシングの見直しの結果も明らかにする。
英国では前週、小売業の営業が全面的に再開したが、娯楽などを含む多くの業種は休業のままとなっている。
首相府によると、ジョンソン氏は23日に議会に対し、7月4日に営業再開を認める業種を公表する。それぞれの業種に対する新型コロナ対策の指針も示される見通し。
サンデー・テレグラフ紙は、ジョンソン氏がソーシャル・ディスタンシングについて、マスク着用などの追加対策を取る場合は距離を1メートル保てば十分とする新たな指針を示すと報じた。
英国内の新型コロナ感染症による死者数は世界の上位に入るが、ここ数週間では新規感染者が安定的に減っている。21日は死者数が43人増え、4万2632人となったが、増加数は3月に封鎖措置が導入されて以降の推移に比較するとかなり少なめ。
ジョンソン氏は21日「新型コロナは次第に制御下に置かれつつある」と指摘。「無論、進展に合わせてさらなる再開が可能になる。ソーシャル・ディスタンシングについても注目してほしい。それほど待つことはない」と述べた。
ハンコック保健相は感染リスクを抑えた上で、対人距離を2メートルより縮めるのを認める可能性に言及。また、パブやレストランに行く前に身元の詳細を登録する措置を選択肢として排除しないとした。