[バチカン市 20日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは20日、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)解除後初めて、聴衆を伴う会合を行った。
教皇は、影響が最も深刻だったロンバルディア地域の医療従事者らをバチカンのホールに招き、「あなた方は国家全体を支える柱の一つとなった。ここに集ったみなさんと、全イタリアの医療従事者に敬意を表し、心から感謝する。また、この言葉は人々皆の気持ちを代弁していることもよく分かっている」と述べた。
また、医療従事者らは患者が家族に最後の別れを告げられるよう携帯電話を貸すなどの行為を通して「天使」の役割を果たしてくれたと謝意を述べた。
イタリアは3日、国民の地域間の移動が許可されて比較的正常な状態に戻ったが、公共の場での社会的距離(ソーシャルディスタンス)の維持やマスク着用の規則は継続している。
イタリアの新型コロナ死者数は約3万5000人で、米国、ブラジル、英国に次いで世界4位。このうち170人が医師で、教皇はこの日の講話で特別な追悼の言葉を述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200622T002913+0000