[シンガポール 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅上昇。米国やカナダなどからの供給が減少したことが背景。ただ、新型コロナウイルス感染者数が世界的に増加していることで、上値は抑制されている。
0009GMT(日本時間午前9時09分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.09ドル(0.2%)高の1バレル=42.28ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.01ドル高の39.76ドル。
米およびカナダの石油・天然ガス掘削リグ稼働数は過去最低水準となった。一方、イラクとカザフスタンも、18日に開催された石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)で、減産順守を確約した。
また、各国の経済活動再開に伴い、燃料需要も回復していることが原油価格を下支えている。
一方、南米などで新型コロナウイルス感染者数が急増しているほか、中国北京市やオーストラリアのビクトリア州でも感染拡大抑制策を再導入する動きがみられている。
CMCマーケッツのチーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「新型ウイルスの第2波抑制措置による悪影響への懸念が投資家の意欲を殺ぐ可能性が高い」と指摘した。