[リヤド 22日 ロイター] - サウジアラビアでは21日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策として発令されていた外出禁止令が完全に解除され、人々は3カ月ぶりに外食やバイクのツーリング、ペットの散歩など、涼しい日没後の外出を楽しんだ。
3月から行われていた厳しい感染抑制策で、大半の都市では24時間の外出禁止令が発令され、大半の住民が必需品の買い物と緊急の医療受診目的以外の外出を禁止されていた。5月に移動と経済活動の段階的な規制緩和が始まり、6月21日に外出禁止令が全面解除された。
同国でこれまでに確認されている感染者は15万7000人超、死者は1267人。
首都に戻ったハーレー・ダビッドソンのライダーグループのメンバーは、「外出禁止令解除と聞いてすぐに仲間に連絡した」と話し、「生活が戻ってきた」と語った。
解除記念の音楽パフォーマンスを企画するレストランもあり、あるレストランのウェイターは、「心の底から嬉しかった。客たちと歌って楽しみ、日常の再来を祝った」と述べた。
一方、50人以上の集会禁止などの規制は継続している。また、国境はまだ封鎖されているほか、イスラム教の巡礼は依然中止されている。