[ワシントン 23日 ロイター] - 米議会上下両院はそれぞれの警察改革法案を週内に採決にかけたい意向だが、米民主党と共和党の見解の相違が埋まらず、事態は膠着している。
上院では民主党が共和党トップのマコネル院内総務に対し、共和党が作成した法案の手続き上の採決を24日に実施しないよう要請。下院民主党が作成した法案に含まれる抜本的な改革案を検討するよう呼び掛けた。
これに対しマコネル氏は民主党が24日に討議開始を拒否すれば「党派的な膠着状態」に陥ると訴えている。
法案は、ミネソタ州ミネアポリスで先月、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に拘束された際、膝で首を圧迫されて死亡した事件を受けて策定されたもの。
民主党は共和党案について、改革推進をインセンティブに依存しているとして反対する一方、共和党は民主党案に盛り込まれている法律などの改正に反対している。