[ソウル 24日 ロイター] - 韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源相は24日、世界貿易機関(WTO)の事務局長選に出馬すると表明した。WTO初の女性トップを目指す。
ブラジル出身のアゼベド現事務局長は、来年8月末の任期満了を待たず、今年8月で辞任すると発表しており、今月に入り、後継候補者の指名プロセスが開始された。
兪氏は、記者会見前に発表した声明で「国際社会はますます保護主義的になっている。WTOが現在の危機を克服するためには加盟国間の対立仲裁に向けたミドルパワーの役割が重要だ」と強調。
「韓国は貿易を通じた成長の経験に基づき、橋渡しの役割を担うことができるだろう」と述べた。
兪氏は53歳で、米国との自由貿易協定(FTA)の再交渉を主導したほか、シンガポール、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易協定締結に向け取り組んだ。
韓国は今月、日本の輸出管理を巡りWTOでの紛争処理手続きの再開を決めたと表明した。