[ロンドン 24日 ロイター] - 英国のトラス国際貿易相は24日、米国との2国間貿易協定について、英国は交渉期限を設けていないとし、国益を追求するためにタフに交渉していく意向を示した。
英国は欧州連合(EU)離脱を受け、米国を含む主要貿易相手国と2国間貿易協定を巡る交渉を開始。トラス国際貿易相は議会委員会で「米国は自由貿易と低関税を主張しているが、英製品が不公平に米市場から締め出されているのが実情だ」とし、「交渉期限はなく、性急に合意することはない。英国の国益のためにタフに交渉を進める」と語った。
米国との貿易協定については、首相報道官がこの日、協議は順調に進んでおり、第1ラウンドの交渉は週内に終了すると表明。ただトラス氏は、英国の鉄鋼に対する関税のほか、ラム肉の禁輸、米国中心主義の政府調達の仕組みなどを挙げ、「こうした問題の全てが対応されるまで合意はしないと明確にしておきたい」と述べた。