[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアで24日、旧ソ連の対ドイツ戦勝75周年を記念する軍事パレードがモスクワの「赤の広場」で開催された。プーチン大統領の長期続投を可能にする憲法改正の国民投票を控え、低迷する政権の支持率を押し上げる狙いがあるとみられる。
パレードは当初、5月9日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期されていた。この日のパレードでは暑い日差しの下、大陸間弾道ミサイル発射機や核兵器搭載可能な爆撃機が登場。戦車などが車列を組んで走行し、1万4000人規模の軍隊が行進した。
プーチン大統領は演説で、1944年に英米軍が仏ノルマンディー海岸への上陸に成功し、ドイツ軍に対する「第二戦線」を開いたことなどに言及し、戦時中の同盟国の貢献を決して忘れないと述べた。
さらに「われわれは直近の国際問題に関する対話と協力にオープンだ」と述べ、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国による首脳会議(サミット)開催への意欲もにじませた。
パレードには旧ソ連国中心に10人前後の外国首脳が出席した。