[ワシントン 24日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は24日、アフリカ諸国に対する中国の融資政策について、持続不可能な債務負担を生じさせていると改めて批判した。
中国の習近平国家主席は先週行われた中国アフリカ・サミットで、一部のアフリカ諸国に対し、今年末に期限を迎える無利息融資の返済を免除する方針を表明。新型コロナウイルス感染症のワクチンが開発されれば、アフリカ諸国に優先的に供与する方針も示した。
ポンペオ長官は声明で「また空約束で、陳腐な決まり文句だ」と批判した。さらに、習主席は中国から始まった新型コロナウイルスの感染拡大において透明性と説明責任を約束していないと指摘。中国はアフリカで「持続不可能な債務負担」を生じさせていると述べた。
また、中国はアフリカの各国政府に対する最大の債権国だとした。一方、米国の対外援助は、あらゆる関係国に恩恵をもたらすよう、透明性が高く、民間セクター主導の経済成長を促進するため、融資ではなく助成金の形で行われていると強調した。