[ソウル 25日 ロイター] - 1950年に朝鮮戦争が勃発してから25日で70年。南北間の緊張が高まるなか、予定される記念式典は小規模なものにとどまり、終戦協定の締結はかつてないほど遠く感じられる。
朝鮮戦争は1950年6月25日、北朝鮮が韓国に侵攻したことを契機に勃発。1953年に終戦ではなく休戦協定が結ばれた。
韓国では元兵士らが集う記念式典が開催される予定で、米トランプ大統領ら各国の首脳がビデオメッセージを寄せるとみられている。
一方、北朝鮮では、朝鮮労働党の機関紙が1面で、国を防衛するために戦った人々に続くよう呼びかけ。何十年経っても国土から戦争の危機は去っていないとし、「敵対的勢力」が北朝鮮の粉砕を画策していると非難した。
2018年には、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と米トランプ大統領による米朝首脳会談の開催などで終戦協定の締結に向けた期待が高まったが、実現には至っていない。北朝鮮が米韓の対応を敵対的だと批判するに及び、その後幾度となく開催された実務者協議も南北の隔たりを埋めることはできなかった。