[メキシコ市 25日 ロイター] - メキシコ中央銀行は25日、政策金利を0.5%ポイント引き下げ5%にすることを全会一致で決定した。これにより、政策金利は2016年9月以来およそ4年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスが景気に打撃を及ぼす中、中銀は経済成長や先行き不透明感を巡る懸念に言及した。
ロイターのアナリスト調査でも、50ベーシスポイント(bp)の追加利下げを決定するとの予想が大勢だった。
国際通貨基金(IMF)はメキシコ経済が今年、最大10.5%のマイナス成長に陥ると予想しており、予想通りなら1930年代以来の大幅な落ち込みとなる。
中銀は「経済成長に関するリスクバランスは依然として大幅に下方に偏っている」と指摘した。
今年のインフレ率は最終的に3%目標に近づく可能性があるとし、短期的にインフレが安定するとの見方を示した。中長期的には安定的ながらも「3%を上回る水準」で推移するとみているが、全体的なインフレ見通しは依然として「不確実」とした。
中銀はその上で、政策金利が安定的かつ持続的なインフレ目標達成に整合的となるよう、今後入手するデータや経済が直面する衝撃を踏まえて「必要な措置を講じる」と表明した。
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