[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は1日、欧州連合(EU)と英国が行っている将来の関係性を巡る協議について、進展は「極めて限定的」だとし、合意できない可能性もあるとの認識を示した。
英国は1月31日にEUを離脱。年内は移行期間が設けられており、この期間中は英国はEUの単一市場と関税同盟に残っている。移行期間が終了する年末に向け、双方は自由貿易協定の締結を急いでいる。
ドイツは1日に任期6カ月の輪番制のEU議長国に就いた。移行期間は、ドイツがEU議長国を務める間に切れることになる。
メルケル首相は議会の質疑応答で「慎重に言えば、交渉の進展は極めて限定的だ」と指摘。
「秋にも妥結できるよう、交渉を加速することを英国側と合意した」とする一方で、ドイツとEUは「合意が実現できない可能性に備える必要がある」と警告した。