[ソウル 3日 ロイター] - 米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は来週、韓国を訪問し、停滞している北朝鮮の非核化協議について話し合う。
米政府はこれに関してまだ発表していないが、政府当局者が匿名を条件にロイターに語ったところによると、ビーガン特別代表は7日、複数の国務省当局者とともに韓国の当局者と協議を行うという。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月末、11月の米大統領選挙の前にトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は再び会談すべきだとの見解を示した。
また韓国の外相は2日、米朝協議の再開を推進していると述べた。
北朝鮮は米国が厳しい制裁を含む「敵対的な政策」を転換するまで協議の場には戻らないと繰り返し表明している。
米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」のジェニー・タウン氏は「米国側がこれまでと大きく異なる『提案』をしない限り、北朝鮮を交渉のテーブルに着かせるシナリオは想像し難い」と指摘。仮にそうした提案をしたとしても、米政権交代の可能性がある中でどの程度信頼できるだろうかと疑問を投げ掛けた。
ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日、ニューヨークで記者団に対し、トランプ氏が大統領選の前に「10月のサプライズ」として金委員長との再会談を目指す可能性があると述べた。