[コペンハーゲン 3日 ロイター] - デンマークの首都コペンハーゲンの観光名所である人魚姫像の台座に、「racist fish(人種差別主義的な魚)」と落書きされているのが見つかった。
コペンハーゲン警察の広報担当者は「捜査を開始している」と述べたが、犯人はまだ特定されていない。
デンマークの作家アンデルセンの童話「人魚姫」を基に107年前に作られた人魚姫像には年間約100万人の観光客が訪れる。だが、過去にも反捕鯨活動家や民主主義活動家などにより、2回の頭部切断を含む破壊行為被害に遭っている。
世界的に展開されている反人種差別主義運動で、人魚姫は問題視されていないが、昨年、1989年のアニメをリメイクしたディズニーの実写版映画「リトル・マーメイド」で、アフリカ系米国人の女優が主人公を演じたことが物議をかもした。
南デンマーク大学アンデルセン研究所の研究員は地元ニュース局に対し、「童話の何が人種差別的なのか分からない」と述べた。