[ブリュッセル 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)のホーガン欧州委員(通商担当)は6日、米国が航空機紛争を巡って解決の意思を示さない場合、EUは断固たる措置を取ると警告した。
米欧は2004年以降、エアバス (PA:AIR)やボーイング (N:BA)への航空機補助金を巡って争っているが、妥協点を見いだせずにいる。
ホーガン氏は欧州議会の通商委員会で、米国はEUの提案を2回も拒否しており、世界貿易機関(WTO)が早ければ9月にも判断を示すことを期待すると表明。
その上で「米国から望ましい結果が得られない場合、断固たる措置を取る用意がある」と強調した。
WTOは既にエアバス、ボーイング両社に対する巨額の補助金は違法だと判断しており、昨年、米国に対し航空機やワイン、チーズなどの欧州製品75億ドル相当に報復関税を課すことを承認。EUの対米報復関税についても認める見通しとなっている。