[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は7日、米国と対話するつもりはないと表明し、韓国に対し「他国の問題に干渉するのをやめる」よう求めた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が局長の声明を伝えた。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6月末、11月の米大統領選挙の前にトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は再び会談すべきだとの見解を示していた。
クォン局長は、韓国が米朝首脳の再会談を巡る「時宜を得ないうわさ」を否定した北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官による先の声明について、誤った解釈をしていると非難。崔次官は4日、北朝鮮は新たな首脳会談の必要性を感じていないと表明している。
同局長は「韓国は他国の問題に介入するのをもうやめるべきだが、悪い癖を治す方法や薬はないようだ」と指摘。「われわれには米国と対面協議を行う意思がないことを再度明確にする」と述べた。
金委員長とトランプ氏は2018年にシンガポールで初の首脳会談を実施。北朝鮮の非核化への期待が高まったが、19年にベトナムで開いた2回目の首脳会談やその後の実務者協議は物別れに終わった。
米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は7日、韓国を訪問し、停滞している北朝鮮の非核化協議について話し合う予定となっている。
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