[香港 8日 ロイター] - 香港当局は8日、昨年の民主化デモ参加者の間でテーマ曲となった「香港に栄光あれ」を学生が歌うことを禁止した。香港国家安全維持法(国安法)施行に伴い、中国政府が香港統制を強化していると受け止められそうだ。
この日は、国安法に基づき設置される出先機関「国家安全維持公署」の事務所が開設された。
香港教育局の楊潤雄(ケビン・ヨング)局長は、立法会(議会)議員の質問に対し、学生は授業をボイコットしたり、政治的メッセージが込められた歌の合唱やスローガンを訴えたりしてはならないと説明。
「昨年6月以降の社会的事象を起源とする『香港に栄光あれ』という歌には、強い政治的メッセージが含まれており、数カ月続いた社会、政治的事象や暴力、違法な事件と深く関連している。校内で学生に演奏、歌唱、放送させてはならない」と述べた。