[8日 ロイター] - ラッパーのカニエ・ウエスト氏は、トランプ大統領をもはや支持しないと表明し、出馬する11月の米大統領選では勝利すると言明した。
ウエスト氏はフォーブス誌とのインタビューで、トランプ大統領のトレードマークである「米国を再び偉大に」と書かれた赤い帽子について言及し、「このインタビューをもって赤い帽子を脱ぎ捨てる」と表明。その上で「これまで自分の人生で行ってきたことと同様、勝利するために大統領選に出馬する」と語った。
また、「バースデーパーティー」という旗印の下、出馬する計画という。
ウエスト氏はこれまでトランプ大統領支持者で、2018年にホワイトハウスを訪問したこともある。
また、ウエスト氏が大統領選で黒人有権者の票を取り込み、民主党候補の指名獲得が確実なジョー・バイデン前副大統領に痛手を与えることを狙っているとの主張は否定。全ての黒人有権者が民主党を支持するという考えは「人種差別的で白人至上主義的」と批判した。
トランプ大統領は前日、ウエスト氏を「しっかりとした考えを持っている」とし、同氏の出馬は「素晴らしい挑戦」と述べていた。
ウエスト氏が連邦選挙管理委員会に公式文書を提出した記録はないが、多くの州で独立系候補の手続き期限はまだ過ぎていない。