[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)によると、メキシコから米国への原油輸入量が3日までの1週間に8年超ぶりの高水準に達した。メキシコで在庫が膨らんでいることに加え、6月に同国最大のサリナクルス製油所が地震を原因とする火災に見舞われたことから、同国産原油が輸出に回されたことが背景にある。
米国のバイヤーは3日までの1週間に日量約130万バレルと、前週を83万4000バレル上回る水準のメキシコ産原油を購入。これは2012年2月以来の高い水準。これにより、米国の原油純輸入量は19年8月以来の高水準となった。
市場筋の話やリフィニティブの統計によると、購入を増やした米メキシコ湾岸の製油所には、ライオンデルバセル・インダストリーズのヒューストン製油所やマラソン・ペトロリアムが含まれている。クリッパー・データの追跡データによると、原油は10のターミナルに出荷されたが、半分以上はシェルのディアパーク製油所とバレロ・エナジーのポートアーサー製油所向けだった。
メキシコは当初、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の国によるOPECプラスの協調減産で、5─6月の2カ月間に日量175万バレルのうち同10万バレルを減産することに合意したが、現在は反対している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200709T030619+0000