[ロンドン 8日 ロイター] - 米俳優のジョニー・デップさんが名誉棄損で英大衆紙「ザ・サン」の出版元を訴えた訴訟は8日、ロンドンの裁判所で2日目の審理が行われた。
サン紙は2018年、デップさんが元妻で女優のアンバー・ハードさんに暴力を振るっていた「DV夫」だったと報道。デップさんが名誉棄損にあたるとして提訴していた。
出版元の弁護士はこの日の審理で、デップさんがボストンからロサンゼルスに向かうプライベートジェットの機内で酔って暴れ、ハードさんの背中を蹴り、顔面を平手打ちしたと主張。デップさんは、ハードさんが共演者の米俳優ジェームズ・フランコさんと浮気関係にあったとして激怒したという。
審理に出廷したデップさんは、ハードさんが以前から言い寄られて「気味が悪い」と言っていたフランコさんとの共演に同意したことに驚いたと発言。ただ「自分は、特に女性には暴力を振るわない」として暴力行為を否定し、機内で気を失ったかもしれないと述べた。
デップさんとハードさんは映画「ラム・ダイアリー」の共演をきっかけに知り合い、2015年2月に結婚したが、わずか15カ月でハードさんが離婚を申請した。
ハードさんはデップさんから暴力を受けたと訴えているが、デップさんは暴力行為を否定している。
裁判は3週間続く予定。