[ワシントン 20日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は20日、トランプ大統領が11月米大統領選の結果を好ましくないと感じても、敗北すればホワイトハウスを去る必要があるとの見方を示した。
トランプ大統領は前日、「FOXニュース・サンデー」とのインタビューで、「選挙の結果を受け入れない可能性を示唆しているのか」との質問に対し「どうなるか状況を見守る。イエスともノーとも言えない」と応じ、言明することを避けた。
ペロシ氏はMSNBCに対し、大統領制度におけるプロセスであって「ホワイトハウスの特定の住人が立ち退きたくないと感じることとは無関係だ。煙で燻り出されることになる」と語った。
さらに「トランプ大統領が理解しているかどうかにかかわらず、トランプ氏はホワイトハウスから去ることになる」とし、「トランプ氏がホワイトハウスから出たくないと感じるからといって、われわれが正当に選出された米大統領の就任式を行わないわけではない」と応じた。
ペロシ氏はまた、トランプ大統領がホワイトハウスに居座る可能性については、先週行われた「政権の継続」を巡る定例ブリーフィーングで議題に上がったと明らかにした。
民主党の大統領候補指名の獲得が確実なジョー・バイデン前副大統領の報道官は、「米国人は選挙で決断を下す。米政府にはよそ者をホワイトハウスから退去させる能力がある」とコメントした。