[ロンドン 22日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は22日、欧州連合(EU)離脱が決まった2016年の国民投票にロシアが介入したとの疑惑を否定した。
英議会の情報安全保障委員会は21日、国民投票にロシアが介入したか政府は解明に取り組まなかったとし、英情報機関による調査実施を要請する報告書を公表した。
これについて政府は、調査はすでに終了しており、「国家による敵対的な行動」に対抗するための法案を準備していると表明。新たな調査は必要ないとの立場を示している。
ジョンソン首相は議会で「英国民はロシアの圧力、もしくは介入を受けてEU離脱に賛成したのではない。主導権を取り戻したかったために離脱に賛成した」とし、EU残留を望んでいた議員がこうした批判をあおっていると述べた。
野党・労働党の党首報道官は、労働党はジョンソン首相の対応に「真剣さが欠如」していることを深く懸念していると表明。議会情報安全保障委の報告書公表が1年以上遅れたことも非難した。
シャップ英運輸相もスカイに対し、ロシアが16年の国民投票に介入した証拠は得られていないと述べた。